『VALKYRIE DRIVE - MERMAID』(ヴァルキリードライヴマーメイド:以下VDM)先日、Gyaoで一挙配信してゐたので10話まで観て、そのままニコニコで11話を観たところ。
実際観るまでは「はいはいおつぱいアニメね。しんどいからスルー」と思つてゐたのだけど、タイムラインでやたら推されてゐるので試しに観たらすごく面白い。
実際観るまでは「はいはいおつぱいアニメね。しんどいからスルー」と思つてゐたのだけど、タイムラインでやたら推されてゐるので試しに観たらすごく面白い。
実際画面から溢れんばかりのおつぱいとお尻、そしてそれを隠す謎の光で画面の大半が占められるエロアニメなんだけど、観てゐて胸焼けする感じが不思議に無い。まあこれだけおつぱいお尻おつぱいお尻おつぱいおつぱいお尻おつぱいみたいなのを、しかも一挙配信で見てゐたら大概麻痺るといふのもあるけど、それだけぢやなくて登場人物が割と能動的に「これからえつちなことをします」といふ意思を持つてエロを見せてくれるといふのが大きいのかも。
さうでない場合も所謂「お色気」カットのひとつひとつに拘りが感じられて「取り敢へず脱がせとけ」とか「尻と乳映せばいいんだろ」的なものでないのでこつちも本気で「よしエロいぞヒャッホゥ!」となれるんですよね(けど基本的に謎の光で隠されてはゐる)。
で、拘りの結果なのかまたは別に要因があるのか、VDMをストレスフリーに観られる大きな要素として「良いセックス」と「悪いセックス」と「良くも悪くもないセックス」をきちんと描き分けてゐるところはすごいな、と。「高揚すると身体が武器になる女子」と「武器化した女子を使つて戦ふ女子」がペアになるといふ設定上、毎度戦闘の前に疑似セックス的なことがある訳だけれど「無理矢理つがはうとする」とか「弱い相手を陵辱する」みたいな描写がきちんと「悪い」ものとして描かれてゐて、だからこそ最初は厭がつてゐたまもり(主人公その1・武器化する方)が魅零(主人公その2・武器を使ふ方)に自分から身を委ねる(でも受け攻めで言つたらまもり×魅零だと思ふ)場面がグッと来るものになる訳で。あとレディ・レディのいちやつき具合の格好良さとか。
エロのことばかり書いたけどストーリーは王道熱血もの。「王道から逃げない」といふ感じで好感度が高いと同時に細かい描写をロジカルに積み重ねてをり、重たいストーリーの中でもキャラクターが立つてゐるし、1シーンにエロもシリアスもギャグも全部乗せなので無駄な溜めが無くてテンポが良い。説明台詞はかなり少なめにして行動や表情、会話等でキャラを立たせ、それぞれのキャラの動きで全体のストーリーを見せるといふ感じ。なので決めの台詞や長口上もより活きてくる。
先述の通り基本的に「全部乗せ」なのでバカエロとシリアスの同時進行についていけないとただのわけわからんアニメに見えてしまふかも、とは思ふけれど、1度ハマるとガンギマリのやうにテンション上がります。
あと1話だけだとバカエロ成分が目に付くのと魅零がスーパー攻め様に見えてしまふので、判断するなら3話か、せめて2話まで観るべきかな、と思ひます
もちろん最終的な評価は最終回まで観ないと下せないけれど、今までこれだけ構成も演出もしつかりしてゐたのでまづさうさう外しはしないだらうな、と期待しつつ待つてゐるところ。これで最終回きちんと畳んでくれたら個人的ランキングとしてはシンフォギア無印に並ぶ勢ひかも。
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